こんにちは、胡蝶蘭イベントプランナーの彩葉凛です。

皆さんは、旅行に行く時、 大切に育てている胡蝶蘭をどうしていますか?

「旅行中、胡蝶蘭が枯れてしまわないか心配…」 「水やりを誰かに頼むのも気が引ける…」

そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?

私も、長期の海外出張が入った時など、胡蝶蘭のお世話に頭を悩ませることがあります。

特に、数年前、1週間のシンガポール出張から帰ってきたら、胡蝶蘭の葉が黄色く変色し、花がしおれてしまっていたという苦い経験があります。

原因は、水切れと直射日光。

出発前にバタバタしていて、水やりを忘れてしまった上に、カーテンを閉めずに出てしまったのがいけなかったんです。

その時は、本当にショックで、しばらく立ち直れませんでした。

せっかく大切に育ててきた胡蝶蘭が、私の不注意で弱ってしまうなんて…。

でも、この経験から学んだこともたくさんあります。

今では、旅行前にしっかりと準備をすることで、安心して胡蝶蘭をお留守番させることができるようになりました。

例えば、タイマー式のLEDライトを設置して、日照不足を補ったり、鉢の下に湿度を保つためのトレイを置いたり、様々な工夫をしています。

今回は、私の失敗談も交えながら、旅行中の胡蝶蘭のお世話方法について詳しく解説していきます。

短期旅行の場合、長期旅行の場合、それぞれに合った対策方法がありますので、ぜひ参考にしてください。

旅行前にやること

旅行前にやっておくべきことは、主に3つあります。

水やりのタイミングと量

胡蝶蘭は、乾燥に強い植物ですが、旅行前に水やりをしておくと安心です。

ただし、水のやりすぎは根腐れの原因になるので注意しましょう。

鉢底から水が流れ出るまで、たっぷりと水をあげるのがポイントです。

そして、旅行中の水やりは不要です。

私は、旅行前に水やりをする際、鉢底に溜まった水を必ず捨てるようにしています。

以前、水を溜めたままにしておいたら、根腐れを起こしてしまったことがあるからです。

水やりのタイミングは、季節や気温によって異なります。

夏場は、朝か夕方の涼しい時間帯に水やりをするのがおすすめです。

冬場は、日中の暖かい時間帯に水やりをするようにしましょう。

また、胡蝶蘭の種類によっても水やりの頻度が変わってきます。

例えば、葉が肉厚で水分を蓄えやすいタイプの胡蝶蘭は、水やりの頻度を少なめにします。

一方、葉が薄くて乾燥しやすいタイプの胡蝶蘭は、水やりの頻度を多めにする必要があります。

また、旅行前に肥料を与えておくのもおすすめです。

ただし、濃度を薄めにするなど、注意が必要です。

直射日光を避ける

胡蝶蘭は、直射日光に当たると葉焼けを起こしてしまうことがあります。

特に、夏場の直射日光は非常に強く、短時間でも葉を傷めてしまう可能性があります。

そのため、旅行中は、直射日光が当たらない場所に移動させておきましょう。

レースカーテン越しの光が当たる場所や、明るい日陰などがおすすめです。

私は、普段から胡蝶蘭をレースカーテン越しの場所に置いていますが、旅行中は念のため、さらに窓から離れた場所に移動させています。

また、夏場は、窓ガラスに遮光シートを貼るのも効果的です。

遮光シートは、100円ショップなどでも手軽に購入できます。

風通しを良くする

胡蝶蘭は、風通しの良い場所を好みます。

風通しが悪いと、蒸れてしまい、病気や害虫が発生しやすくなります。

旅行中は、窓を少し開けておくか、サーキュレーターなどで風を送るようにすると良いでしょう。

ただし、エアコンの風が直接当たる場所は避けましょう。

エアコンの風は、胡蝶蘭にとって乾燥しすぎるため、葉が傷んでしまうことがあります。

私は、旅行前に必ず窓を開けて、部屋の空気を入れ替えるようにしています。

また、サーキュレーターをタイマー設定にして、定期的に風を送るようにしています。

短期旅行の場合

2~3日の短期旅行であれば、特別な対策は必要ありません。

2~3日なら水やり不要

胡蝶蘭は、乾燥に強い植物なので、2~3日程度であれば水やりをしなくても大丈夫です。

旅行前にたっぷりと水をあげておけば、その水分で十分に過ごせます。

ただし、夏場など、気温が高い時期は、もう少し短い間隔で水やりをする必要があるかもしれません。

受け皿に水をためる方法

心配な方は、受け皿に水をためておくという方法もあります。

ただし、この方法は、気温が高い時期には不向きです。

水が腐りやすく、根腐れの原因になる可能性があります。

また、受け皿に水をためる場合は、鉢底が水に浸からないように注意しましょう。

鉢底が水に浸かっていると、根が呼吸できなくなり、根腐れを起こしてしまうことがあります。

私は、受け皿に水をためる場合は、鉢底にレンガなどを敷いて、鉢と水面の間に空間を作るようにしています。

霧吹きで葉水をあげる

もう一つの方法は、霧吹きで葉水を与えることです。

葉水は、葉の表面の乾燥を防ぐだけでなく、葉の気孔を開き、呼吸を助ける効果もあります。

ただし、花に直接水がかからないように注意しましょう。

花に水がかかると、花びらが傷んでしまうことがあります。

私は、短期旅行の場合は、霧吹きで葉水を与えることが多いです。

朝晩2回、葉全体にたっぷりと霧吹きをかけるようにしています。

長期旅行の場合

1週間以上の長期旅行の場合は、誰かに水やりを頼むか、自動給水器を使うのがおすすめです。

誰かに頼んで水やり

家族や友人など、信頼できる人に水やりを頼むのが一番安心です。

水やりのタイミングや量を伝えておきましょう。

また、胡蝶蘭の様子を見て、何か異変があれば連絡してもらうようにお願いしておくと良いでしょう。

私は、長期旅行の際は、必ず母に水やりをお願いしています。

母は植物が好きなので、安心して任せられます。

また、水やりの方法だけでなく、置き場所や温度管理についても詳しく説明しておくようにしています。

具体的には、「直射日光が当たらない場所に置いてください」「エアコンの風が直接当たらないようにしてください」「室温は15度以上を保ってください」など、具体的な指示を伝えるようにしています。

自動給水器の活用

自動給水器は、留守中に自動で水やりをしてくれる便利なアイテムです。

旅行期間に合わせて、水やりの量を設定することができます。

ただし、自動給水器を使う場合は、事前に動作確認をしておくことが大切です。

また、水切れを起こさないように、十分な量の水をセットしておくようにしましょう。

私は、以前、自動給水器の水切れで胡蝶蘭を枯らしてしまったことがあります。

それ以来、自動給水器を使う場合は、念のため、水位計を設置するようにしています。

自動給水器の種類も豊富なので、自分の胡蝶蘭のサイズや数に合わせて選ぶようにしましょう。

例えば、小さな胡蝶蘭には、ペットボトルを利用した簡易的な自動給水器がおすすめです。

一方、大きな胡蝶蘭や複数の胡蝶蘭には、タンク式や電動式の自動給水器が便利です。

水苔で保湿する

水苔を使って鉢を覆うのも効果的です。

水苔は、保水性が高く、乾燥を防ぐ効果があります。

鉢の表面に水苔を敷き詰め、霧吹きで湿らせておくと、胡蝶蘭の根を乾燥から守ることができます。

水苔を使う場合は、清潔なものを使用し、定期的に交換するようにしましょう。

また、水苔が乾きすぎないように、霧吹きで湿らせる頻度を調整しましょう。

私は、水苔を使う場合は、事前に水に浸して十分に湿らせてから、鉢に敷き詰めるようにしています。

また、水苔の上にラップをかけることで、さらに保湿効果を高めることができます。

留守中のトラブル対策

旅行中に起こりうるトラブルとして、病気や害虫の発生、温度変化などが考えられます。

病気や害虫に注意

旅行前に、胡蝶蘭の葉や茎をよく観察し、病気や害虫の兆候がないか確認しましょう。

もし、病気や害虫を見つけたら、早めに薬剤を散布しておきましょう。

また、風通しの良い場所に置くことで、病気や害虫の発生を予防することもできます。

病気や害虫の種類によっては、薬剤を使わずに、自然由来の成分で駆除できるものもあります。

例えば、ハダニ対策には、牛乳を薄めたものをスプレーするのが効果的です。

また、アブラムシ対策には、ニンニクや唐辛子を煮出した液をスプレーするのが効果的です。

温度管理も忘れずに

胡蝶蘭は、寒さにも暑さにも弱い植物です。

旅行中は、エアコンなどで室温を一定に保つようにしましょう。

また、直射日光が当たる場所は避け、風通しの良い場所に置いておくことも大切です。

私は、旅行前に必ず天気予報を確認し、気温の変化に注意するようにしています。

また、夏場は、エアコンのタイマーを設定して、室温が上がりすぎないようにするようにしています。

冬場は、窓際に置くと冷え込んでしまうことがあるので、部屋の中央に移動させるか、暖房器具の近くに置くようにしています。

ただし、暖房器具の風が直接当たる場所は避けましょう。

暖房の風は乾燥しているため、胡蝶蘭の葉が傷んでしまうことがあります。

まとめ

旅行中の胡蝶蘭のお世話、いかがでしたか?

旅行前にしっかりと準備をして、安心して旅行を楽しんでくださいね。

そして、旅行から帰ってきたら、胡蝶蘭の美しい花が出迎えてくれることでしょう。

私も、今回の記事を書きながら、過去の失敗を思い出して反省しました。

でも、その失敗があったからこそ、今の私があります。

失敗から学び、成長していくこと。

それは、胡蝶蘭を育てることにも通じるものがあるのかもしれませんね。

これからも、胡蝶蘭の魅力を発信していきますので、どうぞお楽しみに!